

|
琥珀は、多くは蜂蜜色ですが、レモンイエローから濃いブラウンまで、色が変化に富んでいます。琥珀は針葉樹から分泌した樹脂の化石です。 琥珀は鉱物ではないにもかかわらず、宝石として使われています。有機物の宝石は5種類あります。真珠、ジェット、象牙、珊瑚、そして琥珀です。琥珀はその中でも最も軽く、もっとも軟らかいのです。 琥珀は古代エジプト、ギリシャ、ローマ時代から宝飾品として使われていました、時には簡単に針金に通して、時には巧みに作られペンダントとして、用いられていました。 琥珀は、ギリシャでは電気という言葉、electricityを語源とするエレクトロンelektronと呼ばれています。擦ると静電気が生じる事に由来しているといわれています。 琥珀には、ふたつの同義語があります。succinとcarabeという言葉で、昔医学において琥珀を意味する言葉として使われていました。carabeはアラビア語を語源としています。 琥珀は植物のある種の樹脂が化石化したものです。 琥珀の主な特徴です。 1) 非晶質有機鉱物 2) 比重 : 1.05-1.10 3) 特性 : 軟らかい、バルト海の海水のように塩を含む水に浮く。 4) 色 : 黄色、オレンジから 濃い茶 5) 輝き : 海水や砂で磨かれるので、自然の状態では艶がない。 6) 透明度 : 磨くと半透明、透明となる。 7) 対熱 : 170℃で軟らかくなり、300℃で壊れる。酸化すると黒くなる。 始新世(約5,500万年前から約3,800万年前までの期間)には、大西洋は拡大していてヨーロッパと北アメリカは更に大きく離れていました。松脂は木々に付着して、海によって運び去られました。そして松脂はサンビアsambieの南の沿岸、現在のリトアニアとポーランドのグダンスクで堆積物のなかに積もっていきました。琥珀を含んでいるこの青い土壌は海緑石といいます。ロシアのYantarnijの青い土壌で採掘されたように、そこでも千年前に、厚さ8m、メートルあたり2.5kgの重さの琥珀が採掘されました。イギリス、ウクライナ、スウェーデンの南、フィンランドにおいても琥珀はありますが、多くはありません。これらの琥珀の鉱脈の多くは、時間とともにいろいろな地質上の出来事によって破壊されてしまいました。ドミニカ共和国にはかなりの琥珀の鉱脈が存在します。 琥珀の歴史
ケルト人は紀元前6世紀から琥珀をビーズにしてたくさん使用していました。この流行が約200年後になくなりましたが、このケルト人の作った琥珀の作品がアングロサクソン人によって受け継がれていきました。 というのは、琥珀は植物および動物を保存していると思われていました。古代ローマ人が琥珀を手に持ったり、心臓辺りに提げたりしていたので、琥珀は永遠の若さに関係があると思われていたのです。琥珀はまたエジプトの墓でも見つかっています。 古代ローマの博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥス、ギリシャの哲学者アリストテレス、古代ローマの詩人オウィディウスなどは、琥珀はポプラやハンノキなどから流れ出た樹脂であろうと言っていました。 詩人のオウィディウスの『変身物語』(Metamorhpses)によると、ヘリオスの娘たちヘリアデスは、エリダノス河に撃ち落とされた兄弟のファエトンの死をあまりに嘆き続け、ポプラやハンノキに変身してしまいました。彼女たちの母親は彼女たちを何とかしてあげようと、彼女たちの身体を包んでいる樹皮を剥がし始めました。彼女たちは母に懇願しました。 「お願いだからお母様! お母様が今破いている樹木は私たちの身体です。止めてください、お願い!」 剥がされるのが苦痛で、彼女たちはやっと最後の言葉を発しました。新しい枝から涙が流れました、そして一滴一滴が琥珀になりました。澄んだ大河が琥珀を集め、着飾る古代ローマの女性たちに琥珀をもたらしたのです。 昔から伝えられているもうひとつのことは、琥珀は鯨のように大きな海洋哺乳類の分泌物であるに違いないと考えられていたことです。というのは、アンバーグリ(ambergris)とも呼ばれる龍涎香(りゅうぜんこう)はマッコウクジラの腸内に発生する結石で、天然香料の一種ですが、その名前にアンバー(琥珀)が使われているのです。 スラブ人は、琥珀は神々の涙が石化した物と思っていました。琥珀をお守りとしていました。特に子供の誘拐の防止のお守りとして、また琥珀は結婚の永遠の絆を象徴するものとも考えられていました。 琥珀はギリシャ語では、エレクトロン(elektron)といわれています。古代ギリシャでは、黄色い琥珀を擦っていて、他のものをひきつける力があり、またときには火花が出ることを発見しました。それでギリシャ語ではこの力を電気(electricite)と呼びました。このような形態は《静》電気と言われています。 琥珀は、人魚の涙、幸福の石、癒しの石と呼ばれ、古くから愛されてきました。 琥珀が古代の人々に愛されていた証とて、琥珀の道、アンバーロード、琥珀街道などと呼ばれる琥珀の交易路があります。バルト海沿岸から地中海へと陸路、水路を通って運ばれていました。 欧米の多くの国では、琥珀婚は34回目の結婚記念日です。琥珀は記憶を呼び覚ますといわれています。 アポロンに捧げられた琥珀は、心臓を温めるため、そして太陽のエネルギーを伝えるものとして。琥珀のネックレスは暖める力があるものとして所有されていました。そして子供たちの首の周りにつけられていました。同じようにまた琥珀のネックレスは赤ちゃんが歯が生えるときの痛みを和らげると思われていました。 男性がずっと着けている琥珀のリングは、男らしさに自信を持つことができる効用があると考えられていました。中国では、妊娠を助長すると考えられていた小さな動物を琥珀で彫刻していました。女性の着けている琥珀のブレスレットが赤みをおびてくると、姦通を表していると信じられていました。 琥珀の粉末は、落ち込んだ気持と不安に対してしっかりと立ち向かうのを助ける働きがあります。また、気道の働きに効用があり、鼻血を止め、流産を避ける効用があり、幼児の乳歯が生えるとき痛みを和らげる働きがあります。これは多分、琥珀の持つ磁気、またはより正確には電気によると類推されていました。 琥珀の内包物は厳密に言って化石として考えられていません。もし松脂が空中にあるならば、化石である琥珀は小さい生き物の化石、昆虫のようなものの内包物がときどき含まれます。松脂は土の中の根にもみられます。しかしながら内包物のようなものは見当たりません。 内包物の中には植物は0.4%しかありません。これは多分、植物の周期が樹脂の形成の周期に関係していないからでしょう。脊椎動物は珍しいです。例えば、有名ですが、リトアニアのパランガの琥珀博物館に脊椎動物の含まれた琥珀があります。トカゲの完全な内包物のある琥珀がひとつあります。ほとんどの場合、内包物はうろこや毛です。 無脊椎動物の場合、多足類の動物、サソリ、クモ、ダニ、その他があります。そして甲虫類が6%、蚊や蝿などの双翅目が73%です。 2005年にマンチェスター大学の研究者David Penneyは節足動物の血液に似ている血液を、ドミニカ共和国からの2千万年前の化石の琥珀の中に閉じ込められたクモのそばで見つけことが可能であることを証明しました。 映画「ジュラシックパーク」によって、琥珀の中から血液を取り出すことが可能であるという考え方が知られるようになりました。これは科学者によって、痕跡を本当に割り出した初めてのことです。琥珀はDNAを含んで化石となっていたのです。しかしそれを分析するために採取する方法を見つけなければなりません。 2002年7月、Eric Geirnaertは琥珀についての作品が多い作家ですが、琥珀の中に閉じ込められた脊椎動物の血液を発見した写真を公開しました。樹脂の中に閉じ込められたトカゲがそこから抜け出すために自分の尾を切り離したに違いない、その尾を血液の痕跡といっしょに琥珀の中に残した写真です。 2006年の10月、G. O. Poinar et B. N. Danforth 二人は、白亜紀の琥珀の中にミツバチの化石を見つけました。すでに知られているミツバチの化石よりはるかに古い化石です。彼らはミツバチとスズメバチの共通の特徴を紹介しました。花の咲く植物の出現の時期にこのふたつのグループのハチの分離の仮説を補強する役目を果たしました。 参考文献 : Wikipedia |

オンラインショップのトップページへ戻る。
|